――筆者のニコール・ウェンはWSJパーソナルテクノロジー担当コラム二スト ***  筆者はこのところ5台の電子機器と一緒に寝ている。  ナイトスタンドやマットレスの下、手首に設置されたこれらのセンサーは、あらゆる種類の情報を夜通し自動的に収集する。就寝時間や睡眠時間、寝付くまでの時間、睡眠中断回数、浅い眠りと深い眠りの割合、いびき、平均心拍数、1分当たりの平均呼吸数など、筆者はデータの海を泳いでいる。その目的は、寝起きの悪さを直すことにある。  新型コロナウイルス禍が始まって以来、絶えず睡眠不足に悩まされているが、それは筆者だけではないようだ。