フェイスブックが秘密を守れないのは、全く秘密ではない。その軽口ぶりにこそ、投資家は賭けているのだ。先週末、フェイスブックユーザー5億人超のデータがオンライン上で広く入手可能になり、当然ながらメディアの批判を招いた。多くのメディアはユーザーに、フェイスブックの利用を永遠に止めることを推奨しているほどだ。結果はどうなったか。フェイスブック株は5日の取引で3%余り上昇し、6日には一時、過去最高値を上回って推移した。投資家は毎回、データ流出を受け流すというわけではない。2018年にフェイスブックユーザー8900万人のデータが流出した英データ分析会社ケンブリッジ・アナリティカを巡るスキャンダルでは、その直後にフェイスブック株は7%近く急落。その後の8カ月で29%近く下落した。
フェイスブック個人情報流出、受け流す投資家
今に始まった問題ではないが、投資家は警戒すべき
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