【カイロ】エジプト当局は先月スエズ運河で座礁し航路を1週間近くふさいだ大型コンテナ船「エバーギブン」について、船主が賠償支払いに同意するまでは船を解放しない考えを示した。  エバーギブンの座礁は世界有数の海運の要衝が一時的に閉鎖される事態を招き、当局は原因などを調査している。  スエズ運河庁のオサマ・ラビア長官は8日、エジプトの国営テレビで「調査が完了し賠償金が支払われるまでは、船はここにとどまる」と述べた。  ラビア氏はさらに、「われわれは迅速な合意を望んでいる」とし、「彼らが賠償に同意すればすぐに船の移動が許可されるだろう」と語った。