現代史上最悪の健康危機の発生から1年が経過し、現在、消費者の食料品リストの上位にはシャンパンやユニークなチョコレート、テキーラなどが並ぶようになっている。現在のトレンドは、酒類銘柄にとっては好ましいが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まった当初に勝者だった銘柄には厳しい状況だ。昨年の今頃を振り返ると、3月11日に世界保健機関(WHO)がパンデミックを宣言したことを受け、人々はパニック買いに走っていた。スーパーマーケットの棚からはトイレットペーパーや乾燥パスタ、手指消毒剤、スープ缶などの生活必需品がなくなった。除菌剤ブランド「ライゾール」の製造元である英レキットベンキーザーや米紙製品大手のキンバリー・クラークといった日用品企業は当初、需要を満たすのに必死だった。