投資家のポートフォリオにとって良いニュースは、コロナ禍からの景気回復が本物と思われることだ。悪いニュースは、景気回復のスタート時としては金融資産がかつてない水準で割高になっているということだ。米株式市場は債券利回り上昇に関する懸念を振り払い最高値を更新しており、9日時点でS&P500種指数は年初来10%上昇している。アナリストは通常、企業の株価を利益と比べる。これは最終的に投資家が要求するものだ。ノーベル賞を受賞したロバート・シラー氏は、1871年までさかのぼったデータを使って、過去10年間の企業利益の平均値をインフレ率で調整し、景気変動を補正して株価収益率(PER)を算出した。この指標は「シラーPER」または「景気循環調整後PER(CAPE)」として知られている。
「全部高」相場でどう投資するか 米景気回復の中
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