前年と顔触れがほぼ同じのヤフー
採用大学が多様なディー・エヌ・エー
20年の主要ネット企業の採用大学ランキングは、各社で顔触れに変化があった。ヤフーは1位が前年1位の東大、2位は前年5位の早稲田、同率3位が前年同率2位の筑波大学、前年同率10位の京都大学、前年同率7位の大阪大学だった。TOP10の顔触れを見ると、前年とほぼ変わっていないが、前年同率2位の慶應が姿を消し、新たに電気通信大学が同率9位に入っている。
楽天は前年に続き早慶が1位・2位を占めた。3位は前年6位の明治、同率4位に前年3位の青山学院大学と前年4位の上智大学が入った。順位を上げたのは三木谷浩史会長の母校である一橋大学。前年同率8位から6位に上がった。また、法政大学、立教大学、立命館大学がTOP10圏外からランクインしている。
サイバーエージェントの1位・2位は、前年は早稲田・慶應の順だったが、20年は慶應・早稲田の順となった。また、TOP10には新顔が4校食い込んだ。同率5位に東大、同率7位に横浜国立大学、公立はこだて未来大学、関西学院大学がランクインしている。
顔触れが最もバラエティーに富んでいるのはディー・エヌ・エーだ。1位は前年と同じく東大、前年4位の慶應、前年2位の早稲田が並んだ。ここまでは他社と同じような顔触れだが、4位以下は前年のTOP10圏外から新顔が続々登場する。
同率4位に大阪大学、東海大学、同率7位に神戸大学、武蔵野美術大学、同率10位に東京学芸大学、電気通信大学、横国大、新潟大学、名古屋大学、九州大学、宮城大学、千葉工業大学と、TOP10ランキングの29校のうち12校が新たにランクインした大学だ。地方大学あり、美大ありと地域も専門分野も多様で、幅広い分野から多様な人材を確保しようとしていることがうかがえる。
*ランキング表の見方
医科・歯科の単科大等を除く全国735大学に2020年春の就職状況を調査。551大学から得た回答を基にランキングを作成した。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学名横の*印は大学院修了者を含むことを表す。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。東京大学は「東京大学新聞」より集計。慶應義塾大学は就職者3名以上の企業のみ公表。企業名は大学通信の調査方法にのっとって表記しているため、正式名称と異なる場合がある。 調査/大学通信