「チェックする項目は非常に多いです。全体のシルエット、胸板の厚み、二の腕のライン、腰回りのシルエット、膝の形や骨感など、全身を触りながら細かく確認します。そして、各パーツの特徴を見ていき、どのタイプの特徴をお持ちかを診断していくのです」

 今は、簡易的な骨格診断ができるサイトやアプリも多い。アパレルブランド「ユニクロ」の公式アプリでも、いくつかの質問に答えるだけで骨格タイプが診断できるサービスを提供している。

 ただ、自己診断は「手が薄いか厚いか」と聞かれても、他人と比較しようがないため分かりづらい。脂肪や筋肉が付いていればなおさらだ。骨格タイプを自分で診断する方法は数多いが、プロによる診断ではない場合は、結果をうのみにせず、あくまで「似合う服の目安」程度に考えよう。

「もしも『スーツ』に焦点を当てて考えるのであれば、胸元と首を意識するといいですね。胸板の厚み、首の長さと太さ、鎖骨の出方など、Vゾーンを作るパーツに注目してタイプを診断し、上半身だけでも自分に似合うスタイリングにすると、パッと見でスーツを着こなしているように見えます」

 無論、Vゾーン以外にも意識すべき箇所は無数にある。しかし、自分で全身をチェックするのは難しい上、今は人と会うのもオンラインが中心、つまり上半身のみで印象が決まる状況だ。ひとまず、ということであれば、上半身の着こなしから始めてみるのもアリだろう。

「ストレートタイプは筋肉による胸板の厚みがあり、首は短めで、鎖骨は目立ちません。ウェーブタイプはその反対で、胸板が薄く、首は長め、鎖骨が細くて目立つという特徴があります。ナチュラルタイプも胸板は厚いのですが、筋肉ではなく骨格による厚みですね。さらに、首が太くて筋が目立つ、鎖骨が長くて目立つという特徴も持っています」