ジョー・バイデン米大統領は14日、アフガニスタンに駐留している残りの米軍を9月11日までに撤退させると発表した。「米兵たちが帰還する時だ」とし、長年続いている争いを後任に継承させたくないと述べた。バイデン氏は「アフガニスタンでわれわれの軍事プレゼンスを延長、あるいは増強し、撤退に向けて理想的な状況を創出することを期待したり、異なる結果が得られると想定したりするサイクルを続けてはならない」と発言。「私は米兵のアフガン駐留を指揮する4人目の大統領となる。共和党が2人、民主党が2人だ。この責任を5人目の大統領には継承しない」と続けた。さらに、2011年5月に国際テロ組織アルカイダのリーダーだったウサマ・ビンラディン容疑者が殺害されて以降、米軍がアフガンに駐留する意義はこの10年で「より不確かなものとなっていた」と指摘。アフガンで米国への攻撃が計画されることを阻止するという米政府の目的は達成されたとし、アフリカ、欧州、中東で活動するテロ組織が国家安全保障への脅威となっていると述べた。
バイデン氏、アフガン撤退発表 「米軍帰還の時」
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