新入社員の時に知らないと後悔する、高額療養費と傷病手当金のキホンPhoto:PIXTA

新入社員の時に知っておくべき
「高額医療費」「傷病手当金」とは?

 4月1日、今年も多くの企業が入社式を執り行った。

 いまだ新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されているため、オンラインを活用して開催した企業もある。だが、入社式の形はどうであろうと、新しい生活に足を踏み入れた新社会人にエールを送りたい。

 学生の間は親の扶養に入っていた人も、社会人になると同時に勤務先の健康保険に加入し、給料から天引きで保険料を納めることになる。

 せっかく働いて稼いだ給与が減ってしまうのは、残念な気持ちになるかもしれない。だが、健康保険に加入して受けられる特典は、病気やケガをしたときの医療費が3割(70歳未満)になるというだけではない。

 他にもさまざまな給付が用意されているが、なかでも新社会人にぜひとも覚えてもらいたいのが「高額療養費」という制度だ。また、会社員になって自分で保険料を納めるようになると、親の扶養に入っていたときにはなかった「傷病手当金」ももらえるようになる。

 このふたつは、健康保険の給付のなかでも特に重要なものなので、押さえるべきポイントを解説しよう。