世界各地でオフィスビルやホテル、ショッピングセンターを購入する外資系投資会社は、新たなお気に入りの不動産物件を見つけた。米国の郊外にある一戸建て住宅だ。これらの機関投資家は米住宅会社と連携し、賃貸住宅を千戸単位で購入または建設している。アトランタ、ラスベガス、フェニックスなどの大都市に近い郊外では、多くの世帯がカナダの年金基金や欧州の保険会社、アジアや中東の政府系ファンドが出資するベンチャーに月々の家賃を支払っている。金融危機後、米国の多くの投資会社や年金基金は一戸建て住宅を大量に購入し始めたが、外国人投資家もその先例に倣おうとしている。2、3年前にはこうした市場に外国人投資家の姿はほぼなかった。だが今や機関投資家による一戸建て賃貸住宅への投資のうち3分の1近くを外国人投資家が占める。不動産サービス会社ニューマークの国際資本市場責任者アレックス・フォシェイ氏はそう話す。
米郊外一戸建ての活況、背景に外国ファンド
カナダの年金基金やアジア・中東の政府系ファンドも出資
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