読書
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レビュー

 名著に挑戦しようと読み始めてみたものの、あまりの長さに挫折してしまったり、内容が理解できずに読むのを諦めてしまったという経験はないだろうか。読破できなかった自分を責めて自信をなくしてしまうこともあるかもしれない。しかし、著者によれば、読めなかった原因は、本を読む順番を間違えていることにある。

『本には読む順番がある』書影
『本には読む順番がある』 齋藤 孝著 クロスメディア・パブリッシング刊  1518円(税込)

 本書『本には読む順番がある』は数々の書籍を世に送り出してきた齋藤孝氏による、読書の力をつけ、体系的な知識を身につけるための「本を読む順番」の解説だ。いきなり難しい本を読むのではなく、分かりやすい本から読み始めて、基礎的な力を身につけた上で、専門書や原典などに挑戦する。本を読む順番を意識することで、本を正しく理解し、知識・教養を身につけることができるのだ。

 そうは言っても、初めて読む分野の本のレベルを、自分で判断して正しい順番を考えるのは難しいものだ。そこで本書は、ジャンルと作者に分けて、実際の本を紹介しながら、それぞれの本を読むべき順番を解説している。著者の紹介を読んでいると、今まで自分が興味が持てなかった分野や、難解だと思っていた作家の本でも、読んでみたいという気持ちになってくる。読書が苦手な方だけでなく、読書はしているが知識が身についていないような気がしているという方に、ぜひ読んでいただきたい一冊だ。(木下隆志)