――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  ジェームズ・モンロー米大統領が欧州の列強に対して西半球で植民地化の動きをやめるよう求めたモンロー主義以来、歴史家たちは「主義」を探し求めてきた。この「主義」とは、米大統領の外交政策の指針となる大きな思想のことだ。先週のバーチャル形式での気候変動サミットの後、政治ウオッチャーらは、「バイデン主義」が外交政策面での米国の取り組みを明確化すると同時に複雑化していることを、理解し始めるかもしれない。