首都ワシントンにおける最悪の仕事は、権力を失った党に属する者が大統領の議会演説に反論することだ。そのかわいそうな人物は、政府の全省庁と米国民を相手に下院本会議場から演説する大統領と比べて、常に小さい存在に見えてしまう。しかし、ティム・スコット上院議員(共和、サウスカロライナ州選出)は違った。スコット氏は28日、ジョー・バイデン大統領の「極めて大きな政府の時代への回帰」を示す演説に対する共和党の反対演説を行った。バイデン氏の政策への共和党の反対意見だけでなく、賛成意見も示し、その背景となる主張も示した。同氏はまた、黒人の共和党議員である自身について「アンクル・トムやNワード(黒人を意味するNで始まる差別的とされる単語)」で呼んだ者を含む進歩派の人々の偽善を批判した。同日夜には「アンクル・ティム」がツイッターでトレンド入りし、ツイッターは翌日になってトレンドから削除した。