インド洋の島国セーシェルは人口当たりの新型コロナウイルスワクチン接種率が世界のどの国よりも高い。だが感染再燃の抑制がままならず、住民が接種したワクチンの大半を占める中国製ワクチンの効果に対する疑問が強まっている。セーシェルで唯一のコロナ治療センターにはここ数日、治療を求める患者が殺到し、医療がひっ迫している。115の島で構成されるセーシェルの保健当局によると、感染拡大はこれまでで最悪の状況だ。症状が見られる感染者数は1日当たり300人超に急増し、累計8172人に達した。政府はロックダウン(都市封鎖)の再導入を強いられている。感染者数は少ないとはいえ、地理的に孤立した人口わずか10万人の小国にとっては桁外れに大きな問題となる。人口1人当たりの日々の感染率はインドを上回る。
ワクチン接種率世界一、でも感染再燃した国
島国セーシェル、中国シノファーム製ワクチンの効果に疑問も
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