行動指標と成果指標の間には、大きなギャップが!
100%正しいプランは存在しない。
もし、そのような奇跡のプランが存在するのなら、誰も迷わないだろう。
そのプランを選択してやりきればいい。
そうすれば必ず目標は達成するし、夢は叶う。
しかし現実はそうではない。
だからこそ、どうすればやりきる習慣が手に入るのだろうかと多くの人は悩むのだ。
それをやりきったところで、期待した成果を手にできるかどうかわからないからだ。
このように、行動指標と成果指標の間には、大きなギャップがある。
では、成果指標を達成するためにはどうすればいいのか。
まずは自分で考えて、うまくいかない部分を改善するしかない。それでもうまくいかなければ上司や先輩に相談する。
こうして自分で考えるようになり、自然と報・連・相が生まれるわけだ。
コラムの第1回に書いたとおり、目標を「絶対達成」しようとするから、自分で考える体験が膨大な量となるし、人に相談する数も一気に増える。
そして何かを一所懸命にやっていると、周囲とのラポールが構築され、引き寄せの法則が働く。
いろいろな人から助けてもらったり、まったく関係のない人から協力を得られたりする。そうなって初めて、成果が出始めるのだ。
「本気」かどうかは関係がない。
本気じゃない人でも、目標を達成させられる人は山ほどいる。
単純に、達成させることが「あたりまえ」になっているかどうかだけなのだ。
根拠のない自信は逆効果になる!?
アメリカで行われたある実験に関して、次のような話を教えてくれた人がいた。
AとBの2つのグループに試験を受けさせる際、Aグループには「試験に向けた対策をしてきなさい」とだけ声をかけ、Bグループには「試験に向けた対策をしてきなさい。君たちはできるから大丈夫だ」と自信をつけさせるような声がけをしたところ、Aグループはいままでと変わらない結果を出したけれども、Bグループの試験結果は前よりも悪くなったというのだ。
この実験の結果から想像できるのは、根拠のない自信をつけられたBグループが楽観的になり、いままでどおりの試験対策をしなかったということ。
根拠のない自信は逆効果であるということが読み取れるだろう。