【1】何をやるべきかを知る
 自分のなすべきことを知って、それを目指す。何を自分の目標とするべきか、最短で実行可能なカタチで決定します。それは論文かもしれないし、別の物かもしれません。つくることかもしれないし、売ることかもしれません。ありとあらゆることが考えられます。

【2】どのようにやるべきかを知る
 自分の目標を達成するために、必要な能力と行動を知ることです。それ以外のことはできない、ということではありません。散歩をすることで目標を達成するための新たなエネルギーとインスピレーションが得られることもあるのです。流れに乗るために必要なことを、ぜひ自分で見つけてください。

【3】いかにうまくやれるかを知る
 自分の知識と能力を認識し、自分ならできるということを自覚すること。自分の技術に自信を持ち、学んできたステップに従って目標に進んでいきましょう。

【4】どこへ行くかを知る(ナビゲーションが関係している場合)
 これは言葉どおり、場所を意味しています。オフィスで仕事をするならオフィスに行かなくてはなりません。しかし、もっと限定された場所もあります。オフィスの中でいちばんアイディアがわく場所は、たぶんその日の業務をやるのとは別の場所でしょう。自分にインスピレーションとエネルギーを与えてくれる場所を知ることです。

【5】自分にとっては大きなチャレンジに違いないが、達成できる可能性の高いものを探す
 自分のスキルより低い成果しか出せないと、すぐに飽きてしまうことでしょう。ですが逆に、自分に不可能なことを目指しても嫌気がさしてやめてしまうだけです。自分の知識と能力の範囲内でできることと、自分の能力を上回ったものとのバランスを見極めてください。

【6】大きな力を自分から引き出す
 前に出てきたポイントの組み合わせです。やるべきことを知り、達成するのに必要な能力を知って、チャレンジしましょう。自分にとって簡単すぎることや、とうてい不可能なことではなくて(科学者でなければ、量子理論には手を出さないこと)。

【7】気が散るものを遠ざける
 西洋ではこれが特に重要です。しばらくはつらいと思いますが、スマホは片づけましょう。通知の類は、その可能性があるだけでもあなたの集中力を乱し、延(ひ)いては流れを乱す原因ともなります。メールの返信は相応しい時間を選び、やるときは専念して休息もとることが大切です。

●豆知識―ポモドーロ・テクニックはおすすめ: 1980年代にイタリア人のフランチェスコ・シリロによって考案された時間管理術のひとつで、25分仕事に集中して5分休む。これを1ステップとし、このステップを4回繰り返したら、少し長めに休憩する(15分~30分)というもの。

Text by Hikaru Sato
Source / Esquire NL
Translation / Satoru Imada
※この翻訳は抄訳です。

欧米人がうらやましがる「生き甲斐(Ikigai)」という日本の人生哲学