「当事者」意識をもって、
お客様の「心配」に向き合う
絵に描いたような、元気でうるさい大阪のおっちゃんやおばちゃんだった両親も必ず年老いていきます。
しかも、自己破産をしていますから、蓄えも十分にあるわけではありません。そんな二人の老後の生活は、長男である僕が面倒を見るのは当然のことだと思っていましたが、もしも僕に何かがあったら、二人はどんな生活を強いられることになるのだろう……と不安になったのです。
目一杯の愛情を注いで、僕を一生懸命に育ててきてくれた両親が、年老いてから苦しい生活を強いられている姿を想像するのはとても耐えられませんでした。それで、両親を受取人とする高額の保険に入ることにしたのです。それは、両親のためでもありますが、それ以上に、両親に対する自分の「想い」を遂げるためにはどうしても入っておかなければならない保険でした。
こんな話をすると、多くのお客様は「なるほどね」と共感をしてくださいます。
そして、おそらく、ご自身が大切に思っている方々のことを想起されるのでしょう。「自分も田舎に親を残してましてね」「子どもがまだ小さいので……」などと、ご自分が心配されていることを口にされたりします。
その「想い」は、僕が両親に対して抱いていた「想い」と同じですから、いわば僕もお客様の人生の「当事者」として気持ちを重ねることができます。「Weの関係性」をさらに強化することができるのです。
そして、「ご心配なことをクリアにするためにどうするか、一緒に考えてみませんか?」と呼びかければ、多くのお客様は次回のアポイントの調整をしてくださいます。こうして、自然と「保険」の具体的な話へと移っていくのです(詳しくは、『超★営業思考』に書いてありますので、ぜひお読みください)。