米最大の石油パイプラインを運営するコロニアル・パイプラインがランサムウエア(身代金要求型ウイルス)による攻撃を受けパイプラインを閉鎖していたが、同社はその後ハッカーらに身代金を支払っていたことが分かった。事情に詳しい関係者らが明らかにした。支払い後にコンピューターシステムのロックを解除するための解読ツールを入手したという。コロニアルはサイバー攻撃を先週受けてパイプラインの稼働を停止したが、12日には再稼働し、13日からは全システムでサービスを再開させると発表している。パイプライン停止を受け各地でガソリン不足が生じ、価格も上昇していた。同社はテキサス州とニュージャージー州を結ぶ全長約8850キロメートルのパイプラインを運営しているが、身代金の支払いが再稼働に直接影響したかは明らかになっていない。