法廷争いを繰り広げているエピック・ゲームズとアップルが同意できることが一つあるとすれば、アプリ市場には闘う価値があるという点だ。アップルが13年前にアップストアを立ち上げて以来、アプリの本数は爆発的に増えた。アプリを人々のスマートフォンに届けるビジネスは、アップルと、もう一つの主要なアプリストア運営企業アルファベット傘下のグーグルにとって、年間数百億ドル相当の収入源へと成長した。アプリストアは、ユーザーにとってテレビの視聴や読書、天気の確認をはじめインターネット上であらゆることを行うためのソフトウエアにアクセスする不可欠な門番となった。アプリストア・ビジネスモデルの鍵は、消費者のデジタルグッズやサービスの購入に手数料を課す点にある。彼らが受け取っているのは、アプリストアからアプリを介して購入されたTシャツやタクシー乗車などの現実世界のモノやサービスの売り上げの一部ではなく、ビデオゲームの特典や定額制のオンライン・フィットネスプログラムの購入などの売り上げの一部だ。