コロナ禍をきっかけに、あらゆる分野でDX化が進む中、働き方もコミュニケーションの取り方も急速に変化しています。これまで日本では「空気を読む」「言わなくても察する」コミュニケーションが主流でしたが、オンラインでは、自分の思いや考えをしっかり言葉にして、わかりやすく伝える必要があります。つまり、これからのニューノーマルの時代では、対面でもオンラインでもうまく話せるスキルが求められるのです。そこで今回は、元NHKキャスターである阿隅和美さんの著書『仕事ができる人の話し方』(青春出版社)から、“聞き上手”と思われるコミュニケーションのコツを対面とオンラインの場面別に抜粋紹介します。
会議や面談で相手の本音を引き出す「あいづち」のコツ
あなたの職場には、仕事で困っても聞きに来ないなど、積極的にコミュニケーションを取らずに、何を考えているのかわからないというメンバーはいませんか?もし、社内会議や面談などでメンバーの本音になかなか迫れないと感じているとしたら、それはあなたの聞き方のせいかもしれません。
逆の立場で考えてみましょう。報告や相談をする時、まるで睨みつけるような表情で、微動だにせず無言で聞く上司は感じが悪いし、話しにくいものです。また、仕事の手を止めずに、視線はPC画面を見たまま聞かれても、まるで自分の話に上の空という印象です。