長期的な目標は
コーチ業を「憧れの職業」に

 目澤コーチの次の目標は、PGAツアーの全米プロ(サウスカロライナ州、5月20日〜23日)で松山選手に帯同して、優勝を目指したサポートをすることだ。

 その後には、全米オープン(カリフォルニア州、6月17日〜20日)、全英オープン(英ロイヤルセントジョージズゴルフクラブ、7月15日〜18日)と続く、さらに依然、開催されるかどうか視界不良だが、東京五輪も控えている。五輪にはコーチ登録済みだ。ゴルフ競技が開催されるのは、霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越市)だ。埼玉県で育った目澤コーチにとって、同倶楽部は学生時代から主要大会の舞台だっただけに思い入れもある。

 また、長期的な目標も胸に抱いている。それは次代の業界を変えようとする人に共通するもの――。ゴルフ界の持続的な発展だ。

「生涯を通じて楽しめるスポーツがゴルフ。ほかのスポーツをやっていた若者で、ゴルフに興味を持った人が気軽にゴルフを始めて愛好家になれる環境をつくるお手伝いをしていきたい。また、一人のコーチとしてできることは限られるが、コーチといった職種のプレゼンスが高まり、欧米のように安定した生活ができて憧れの職業になるように努力していきたい」