パソコンの前で待たされる3分は長い
1分の遅れで商談をやめてしまうお客様も

 対面営業では「道が混んでいまして」もしくは「電車が遅れまして」と遅刻の言い訳が通用する場合がある。また「前の商談が長引きまして」というものもアリだろう。売れっ子営業スタッフになるとアポイントが詰まっているため、お客様を10分も20分も待たせることも起こり得る。それが逆に「行列のできるトップ営業スタッフ」としてブランディングになったりすることもあるのだ。

 しかし、リモート営業ではそうはいかない。お客様と「午後2時からリモート商談」というアポイントを取っていて、そこに3分遅刻したらどうだろう?パソコンの前で待たされる3分間は長く感じる。たった1分の遅れでも商談をやめてしまうお客様もいる。もちろんこうなれば次はない。挽回のチャンスは、ほぼないと考えた方がいい。

「資料が用意できなかった」もしくは「提案が思っているのと違った」というミスならば「後ほど修正してメールで送ります」と取り返せる。しかし、リモート商談の遅刻は致命傷になる。

 絶対に遅れないように商談10分前にはパソコンの前にスタンバイする。ネットがつながらないこともあれば、何かの関係でソフトが立ち上がらないなんてこともある。時間に余裕を持って入室しておいて損はない。主催者は10分前にはルームに入っていることが多い。そこへ早めに入ってもマナー違反ではない。他の人を待っている間、いいコミュニケーションが取れるはずだ。