現在、テレビやYouTubeで圧倒的な人気を集める、ひろゆき氏。
20万部を突破したベストセラー『1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。
「嫌な過去」を忘れたいとき
――「嫌な過去」って誰にでもあると思うんですが、それを乗り越える方法は何かありますか?
ひろゆき氏:まず、過去は変えられないんですよね。ふと「あのとき何をすればよかったんだろう?」と思うことはあっても、悲しんだり、悔しんだりするのは時間がもったいないと思います。
――何か似た体験はありますか?
ひろゆき氏:失恋したときですね。相手のことを考えても仕方なくて、時間が解決するのを待つしかないですよね。僕の場合は、「無心で見られる映像」を見るようにしています。
――「無心で見られる映像」?
ひろゆき氏:そうです。たとえば、工場で機械からピンポン球がどんどん出てくる映像があります。それをずっと見ていましたね。あるいは、ピタゴラスイッチみたいな「ボールがずっと動いている映像」とか「ドミノ倒しの映像」なんかもいいと思います。
とにかく時間をやり過ごすこと。これしかないですよ。そのうち、おなかが空いたり、眠くなったりして、気づけば別のことをしていると思います。
そうやって、「嫌なことがあったら、これをする」という方法をいくつも持っておくと、人生は多少ラクになりますよね。単純なゲームを延々やるのもいいですし、贅沢して食べるものを決めておいてもいいと思いますよ。
「すぐに考えると、困らない」
――ひろゆきさんは「考え方次第」でどうにでもなると思っていますよね。何かきっかけがありましたか?
ひろゆき氏:人生で困ったことがないからでしょうね。他の人なら困るような場面でも「面白いな」と思う性格です。それは瞬時に「どうしようかな」と思考が移るからだと思います。
たとえば、今すぐ、どこか東南アジアの田舎に飛ばされたとしても、「さて、ここからどうしようかな」「無一文だけど、どうやって食料を得ようかな」と考えると思います。
――まず、考えるということですね?
ひろゆき氏:結局、人は「食べるもの」があって、「住むところ」が確保できて、「気軽に話せる人」が近くにいれば、それだけで幸せになることができますよね。だから、それを得ることに考えがスイッチさせます。
空腹で寝るところもなくて座り込んでいても仕方ないですよね。さっさと立ち上がって、次の目的に向かったほうがいいですから。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、20万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。