――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  犬はほえる、馬はいななく。そして投資家は、中国で最も債務負担の大きい不動産デベロッパーを巡り財務の健全性を懸念する――。このパターンはほとんど不気味なほどに日常茶飯事となっているが、不動産開発大手の中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)を取り巻く新たな波乱はそれでも注目に値する。  目下の問題には、同社が5年前に株式を取得し始めた地方銀行、盛京銀行との関係が絡んでいる。中国本土のメディアによると、規制当局は盛京と中国恒大の取引について調査中だ。