簡単に説明すると、自分の城を強くして他のユーザーと戦争をするという内容だ。

 しかしやらなくてはならない作業要素が異常に多く、そのどれもが少しずつ関わり合っているので、どの要素もまんべんなく手掛けていくことになる。その作業が苦痛なのかといえば、たしかに苦痛かもしれないが、達成感がいちいち強く、クセになる。

 こちらは『アナザーエデン』と違い、“THE ソシャゲ”という感じで、課金要素はふんだんにあるし他ユーザーとの交流もものすごく密である。

 筆者は何度かソシャゲをかじったことがあるが、他ユーザーとは距離を置いていた。関わり合いができると煩わしく感じられるようになるのではないか、とおそれたからである。

 『ロードモバイル』もそのつもりで始めたが、なにやら“ギルド”というグループに入らないと成長が極端に遅くなりそうなので仕方なく入ると、そこの人たちと異様に仲良くなってしまって、最近は毎日ギルドのメンバーとキャッキャッとチャットしながら楽しむおじさんと化している。ついには、よその“ギルド”のスペイン人と友だちにまでなってしまった。

 “ギルド”の会話では具体的な年齢などを話すことはないが、どうやら同年代、あるいは年上に思える人もいて、その人たちが口をそろえていうのは「こういうタイプのゲームは初めて」「成長が楽しい」「長くプレーすることになりそうだ」などである。

 よそのユーザーと戦争するために国力を強化、すなわちまずは内政を強化していくわけだが、この内政が楽しいのである。また、“ギルド”のメンバーと同じゲームをすること自体も楽しく、たまに自衛として起こる戦争も勝てば楽しい。

 さらに、続けるうちに「自分が顔を出さないとメンバーに寂しい思いをさせるのではないか」という気になり、どっぷり世界に浸ることになった。“THE ソシャゲ”と称したゆえんである。

 筆者のようなおじさんは、こうしたソシャゲ特有の魅力に対する耐性がない。また年齢的に「次から次に新しいゲームを!」というチャレンジ精神も薄れてきているため、いったん腰を落ち着けるとそこからが長い。これらの理由から、おじさん向けというか、おじさんがハマりやすい作品であると思われる。

 今回紹介した2タイトルは、どちらもおじさんの琴線に触れる要素を備えている。面白いゲームを探しているご同輩には、ぜひ一度お試しでプレーすることをすすめさせて頂きたい。