ツイッターはオープンスペースであるが、相互フォローの相手との結びつきが強いアカウントほど、内輪ネタに走り、外野からの見られ方に無頓着になることがある。弁護士の先生たちでさえ、例外ではないようだ。(フリーライター 鎌田和歌)
バイトテロと変わらない
法曹の幼稚な暴走
1年ほど前、知人の編集者から「ツイッターの法クラはヤバい」と聞いたことがあった。「法クラ」とは、法学関係者によるクラスタ(集団)の意味で、弁護士など法曹関係者のコミュニティーを指す。彼いわく、暴走して過激なツイートを繰り返したり、ツイッター上で士業を名乗ってフォロワーを増やすことで、てんぐになっている弁護士が一部にいるとのことだった。
筆者はこれを聞いたとき、最近のツイッターは治安が悪いので、そういうこともあるだろうと思った。とはいえ三大士業の一つであり、「先生」とあがめられる職業の方々が、そこまで品位に欠ける言動をするはずがないと思い込んでいた。弁護士職務基本規定の中では「弁護士は(略)廉潔を保持し、常に品位を高めるように努める」と定められている。
しかしこのたび、「女子校のプールの水になりたい」騒動なるものを知って、驚きを通り越して悲しい気持ちになってしまった。行われていることが、繰り返される「バイトテロ」と違わないレベル、もしくはそれよりも幼稚なものだったからだ。
※バイトテロとは、飲食店などで勤務中のアルバイトが不適切な言動をそのままネット上にアップしてしまうこと。最近ではドミノ・ピザの店員がシェイクをすくったヘラを直接なめる動画や、ファミリーマート店員が監視カメラに映った女性客をおとしめる内容の発言をした動画が問題となった。
経緯を説明しよう。