供給制約が深刻化している。半導体からスウェットパンツまであらゆる物不足を引き起こし、企業を悩ませる。インフレ圧力も高めているため、好調な米景気を維持するという米連邦準備制度理事会(FRB)の決意が試されている。エコノミストや企業幹部らは現在、こうしたサプライチェーン(供給網)の混乱や重要な労働力の不足、数回の財政刺激策に伴う需要の回復が、来年以降はともかく、年内いっぱい続くとみている。FRBのジェローム・パウエル議長は16日、直近の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、「供給をある程度の水準まで回復させることよりも、需要を創り出すことの方が圧倒的に容易なのは明らかだ」と述べた。こうした米企業への圧力が緩和に向かう兆しはほとんど見られず、特に製造業の状況は厳しい。
FRBの筋書きに狂いも、供給制約が来年も継続なら
生産と雇用の伸びが鈍る一方、新規受注と受注残は加速
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