企業の顧問社労士として、数多くの労務問題を解決してきたカタリーナ。新たに始めたオンラインのよろず労務相談には、経営者・労働者を問わず、さまざまな相談者が訪れる。
本日の相談者は、1月に会社を退職して、現在は求職活動中の男性(30)。「とんでもない請求書が届いた!」と息巻いている様子だが……。
支払ったつもりの住民税
退職後にまた請求が…?
カタリーナ 「こんにちは!社労士のカタリーナです。岩下純平さんですね。今日はどんなご相談かしら?」
岩下 「カタリーナ先生、ちょっと聞いてくださいよ~。とんでもない金額の請求書が届いたんですけど、絶対間違っていると思うんですよね」
カタリーナ 「まぁまぁ落ち着いて。いったい何が届いたの?」
岩下 「僕が住んでいる横浜市から、住民税の納付書が計20万も!会社を今年1月に辞めたんですが、最後の給与から住民税は一括払いしました。また請求されるなんて、あり得ないですよ」
カタリーナ 「なるほど。でも、それは間違っていないわ。あなたが一括払いしたのは2020年分、正確に言えば1月から5月分までのもの。住民税は6月から新年度に切り替わるの。だから今回届いたのは、2021年度分のものよ」
岩下 「えぇっ?だって、今無職ですよ。支払えるわけないじゃないですか」