米アマゾン・ドット・コムを自社製品やサービスの顧客として取り込むことを望むサプライヤーは、取引に仕掛けがあると気づくかもしれない。その仕掛けとは、アマゾンがサプライヤーの株式を大量に、場合によっては時価を大幅に下回る価格で取得する権利だ。アマゾンは上場企業少なくとも12社と、株式を購入する権利(ワラント=新株引受権)を含む契約を結んでいる。これにより将来、時価を下回る可能性のある水準でサプライヤーの株式を取得することができる。証券当局への届け出や関係者へのインタビューで明らかになった。事情に詳しい関係者によると、アマゾンは過去10年に75社以上の非上場企業と同様の契約を結んできた。コールセンターから天然ガスまで多様なサービスを提供する企業を巡り、アマゾンの出資や出資可能性のある金額は、全体で数十億ドルに上り、場合によってはアマゾンが企業の大株主となることもある。
アマゾンの業者提携、契約に株式取得のからくり
契約の一環でワラント付与を要求
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