100本ノック夏#10Photo by Hiroyuki Oya

コロナ禍でデジタルシフトが加速したことで、GAFAと呼ばれる米IT大手の業績が好調だ。荒稼ぎするGAFAは、新たな収益の柱の育成に余念がない。特集『決算書100本ノック! 2021夏』(全10回)の最終回では、GAFAの決算書から見えてきた新規事業の実力を検証する。(ダイヤモンド編集部副編集長 大矢博之)

「週刊ダイヤモンド」2021年6月26日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

デジタルシフトで業績が絶好調のGAFA
「重要分野への投資を増やす自信」に

「業績は予想よりも好調だ。このことが長期的に会社の“軌道”を変える可能性のある重要分野への投資を増やす自信につながっている」

 米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は、2021年1~3月期の決算説明会でこう強調した。

 GAFAと呼ばれる米IT4社の業績が、コロナ禍に伴うデジタルシフトの追い風を受けて絶好調だ。21年1~3月期の4社の売上高は前年同期から約3~5割増加し、営業利益に至ってはほぼ倍増だ。

 荒稼ぎするGAFAは、新たな収益の柱の育成に余念がない。