1位は、大阪大学発ベンチャー企業のアンジェスで、1275.1万円。同社は昨年3月、大阪大と共同で新型コロナウイルス向けワクチン開発を始めた。

「大阪維新の会」を率いる吉村洋文大阪府知事や松井一郎大阪市長の大きな期待を集めているが、ワクチンについては治験が遅れ、今年中の実用化の計画を来年に見送った。

 2位は、鎮痛剤「ロキソニン」や傷薬「マキロン」で知られる第一三共で1126.7万円。市販薬はグループの第一三共ヘルスケアが担っており、売上収益1000億円を超える抗凝固剤「リクシアナ」、高血圧治療剤「オルメテック」などの処方薬が主力だ。

 3位はシンバイオ製薬の1095.7万円。抗がん剤や抗ウイルス薬を手掛けている。2019年、20年12月期と最終赤字が続いている。

 4位は武田薬品工業の1091.1万円。アイルランドの製薬大手シャイアーを約6兆円で買収したことでグローバル展開を加速しているが、巨額負債の削減に苦しむ。

 5位はアステラス製薬の1088.9万円。国内大手の一角で、がんや白血病の治療薬を手掛ける。

 ランキング完全版では、6位以下を含む計53社を掲載している。ぜひチェックしてほしい。

(ダイヤモンド編集部 岡田 悟)

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