スペインなど欧州の一部地域で新型コロナウイルスのデルタ株が急速に広がり、当局は活動規制再導入の動きも見せている。新たな感染増加が欧州の夏の経済再開を妨げかねないとの懸念が強まりつつある。  スペインではワクチン接種をほとんど受けていない若年層が感染の中心となり、パーティーや学校年度の終了を祝う旅行、夏至の祭典などで感染が拡大している。今では米国でも主流となったデルタ株は、ポルトガルやフランス南部で急速に広がっている。  感染力の強いこの変異株は、ヨーロッパや米国などからの観光客に経済を依存している欧州南部の夏を台無しにする恐れがある。