人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)が今年、海外市場での新規株式公開(IPO)計画を無期限で延期していたことが、複数の関係者の話で明らかになった。中国当局からデータの安全性リスクへの対応を求められたことが背景にある。関係筋によると、昨年12月の資金調達ラウンドで企業価値が1800億ドル(約19兆8000億円)とされたバイトダンスは、株式の全部または一部を米国か香港の株式市場に上場することを検討していた。しかし、創業者の張一鳴氏は3月下旬、中国のサイバー対策当局や証券当局者との会談でデータの安全性リスクなどの問題への対応に力を入れるよう求められたことを受けて、IPO計画の凍結が望ましいと決断したという。
TikTok運営会社は海外上場延期、中国当局の懸念受け=関係者
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