朝が苦手なので夜型を駆使して、
1日の締め切り効果を最大限に利用する
次は時間についてです。
私は朝が苦手で、完全に夜型タイプです。朝起きたばかりだと少し寝ぼけている状態で、何かをとことん考えるには不向きなのです。
それに朝から、友だちや仕事相手からのメールやSNSでのメッセージが次々と入ってきます。
それに対応しているとバタバタしてしまって、とても落ち着いて考えに集中する気分にはなれません。
私が朝起きてすぐすることは、前日夜に書きだした「TODOリスト」を確認することです。
前日に完遂できなかったタスクの上に、新たにつけ加えるタスクもあります。
朝はそれらのタスクの何から手をつけようかと、頭の中で軽く優先順位をつけておきます。
一方、夜が更けてくると、メールやSNSでのメッセージも少なくなるので、自分なりの思索が深められます。
朝が苦手な私は、翌日までにやるべきタスクはどんなに夜遅くなっても、とにかく終わらせてから眠るという習慣がハーバード時代に身につきました。
いまでも、そのルーティンを守っています。
ほぼすべてのタスクを終わらせた夜は、肩の荷を下ろしてリラックスしていますから、物事を考える心の余裕も生まれています。
ですから、夜は私にとって思考を巡らせるのに最適の時間なのです。
私とは逆に、ハーバードの1年次の寮のルームメイトは、典型的な朝型タイプでした。
早朝に起きて6時くらいからランニングに出て、ジムに寄り、シャワーを浴びてから授業に出る暮らしをしていました。
私も一度、彼女の真似をして早起きしてみましたが、作業効率はまったく上がりませんでした。
朝は寝ぼけているうえ、まだ夜までたっぷり時間があると思うと油断してのんびり構えてしまい、逆に作業効率が落ちてしまったのです。
私の場合、夜は「寝る」という1日の締め切りがモチベーションを高めてくれるので、集中力が高まって効率が一気にアップします。
早起きしても「お昼までまだ6時間もある」などと油断してしまうのですが、夜だと「あと30分で寝ないと明日がヤバい!」と自分を追い込めるのです。
朝型がよくて夜型が悪いということも、夜型がよくて朝型が悪いということもないと思います。自分が朝型か夜型かを見極めて、最適の時間に考える習慣をつけましょう。