米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は15日、最近のインフレ率について、FRBの目標と一致する水準を居心地悪く感じるほど上回っているとした上で、最近の物価上昇圧力の大半はいずれ後退するとの見通しを示した。パウエル氏は2日目となる議会証言を上院銀行委員会で行い、「経済再開に伴うショックがシステム全体に広がり、インフレ率を2%を大きく上回る水準に押し上げている。当然ながら、これはわれわれにとって心地よいことではない」と述べた。新型コロナウイルス流行に伴うボトルネック現象や他の供給面の制約が一部のモノやサービスで見られ、これが価格の急速な上昇を招いているという。航空券やホテル料金などの一部サービスや新車・中古車といったモノの価格が経済再開によって一時的に高騰し、それがインフレを招いている場合、過剰反応するのは誤りだと述べた。