FXの誘惑

 テレワークの合間にFX(外国為替証拠金取引)を行う誘惑にはまってしまう人も多い。副業感覚でやっていて、「コロナ禍で給料が削減された分、自分で補っているだけ」「仕事のようなもので、遊んでいるわけじゃない」と自分を正当化しているケースは特にやっかいだ。売買のタイミングがもうけを左右するため、値動きから目を離せず、ほかの誘惑以上に仕事が手に付かなくなる可能性が高い。

ながら仕事の誘惑

 ながら仕事もテレワークの定番だ。「テレビドラマの再放送を、ついつい見ちゃう」という罪悪感まじりの人がいる一方で、「ラジオを聴きながら、ときどき投稿もしてる」「Netflixで、娘おすすめの梨泰院クラスを全部見た!」というつわものもいる。

ちょっとだけ休憩の誘惑

 スマホ、SNS、喫煙、ベッドでごろりなど、ちょっとだけ(のつもり)の休憩も、罪悪感を抱きにくい困った誘惑のひとつだ。「気分転換のためにも休憩は必要!」「横になっていても、仕事のメールを読んでいる」という大義名分のもと、トータルにしてかなりの時間を休憩に費やしてしまいかねない。

誘惑に負けた人たちの末路
かえって仕事が増える場合も……

 一度誘惑に負けてしまうと、「これくらいなら…」「昨日は真面目にやったから」などと自分に言い訳をして、ずるずると誘惑の深みにはまってしまいがちだ。テレワーク中に誘惑に負けることが常態化してしまうと、どのような悲劇が起こり得るのだろうか。

だらだらと長時間労働になる

 誘惑でうまく気分転換ができて仕事がはかどればいいが、大概の場合そうはうまくいかない。ただでさえ、テレワークでは仕事とプライベートの境目が曖昧になりやすく、長時間労働になりがちだ。勤務時間内に仕事が終わらず、だらだらと長時間労働をしたり、休日に働かざるを得なくなるなどといったことが起こりやすい。

会社や上司から注意を受ける

 テレワークでのサボリは意外とばれやすいということをご存じだろうか。「就業時間に対して成果が上がっていない」「MicrosoftのTeamsなどのソフトを導入しているため、離席などのステータスが常に表示されてしまう」「電話やオンライン会議の際に、テレビの音声などが聞こえてしまった」など、ばれる要因はさまざまだ。それにより注意を受けたり、注意が度重なっても行動が改善されないことでペナルティーを受けることも。