東京大会は異例の“強行開催”
五輪が抱える課題浮き彫りに
東京オリンピック・パラリンピックの開会式まであと2日。
世界最高レベルの競技を見るのは楽しいし、日本選手の活躍は国民の気持ちを高揚させるだろう。
しかしながら東京五輪がコロナパンデミックの勢いが再び増した時期に開催されることや、無観客での開催になる結果、東京都の財政負担が膨大となることなど、深刻な懸念を生んでいることは事実だ。
パンデミック下の開催で、前例のない規制が行われることによって選手団や取材記者などの間でもいろいろな不満が高まることは想像に難くない。
開催を強行する価値はあったのか。2022年の北京冬季五輪にはどのような影響があるのか。これほど開催に無理をした今回の東京五輪は、政治との一体化や商業主義が強まる五輪の在り方の見直しにつながっていくだろうし、今後の国内政治や国際政治への波及も少なくない。