注目を集めた英サミット
「民主主義対専制主義」浮き彫りに
英国のコーンウォールで行われていた主要7カ国首脳会議(G7サミット)は久しぶりに世界の注目を集めたサミットになった。
1999年にG7に新興国を加えたG20が創設され、もはや先進民主主義7カ国のサミットは意義を失ったかに思われてきたが、ここへきて、二つの意味で大きな注目を浴びることとなった。
第一には二国間主義を掲げたトランプ米国大統領が去り、国際協調主義を掲げるバイデン大統領が登場して最初のサミットになったことだ。
そして米中対立が、G7を巻き込むことにより、「専制主義対民主主義」がコロナ後の世界の対立軸として認識された。印・豪・韓・南アの4カ国がゲストとして招待され、民主主義国「G11」の意味合いも生まれた。
果たして専制主義と民主主義の「衝突への序曲」となるのか、それともグローバルな発展のために共存関係に進んでいくのか。