迷走しない玄関収納(2)
「収納グッズ=手段」は目的に合わせて厳選

 テーマを決めることで「何をどうしまっておきたいか」が具体的になりましたね。ここから先は、収納グッズの力を大いに頼っていきます。収納グッズはメリットとデメリット、両方をわかった上で導入するのが迷走しないコツです。

 テーマがないまま収納グッズを乱用すると、たくさん納まる割に使いにくい場所になったり、見た目も節操ない感じになったりしますから、先走らないように、くれぐれも気をつけて。「狙い(テーマ)が先、収納グッズ(手段)は後」が片づけの鉄則です。

例:「量を納められる便利収納」
・省スペースのシューズスタンド、シューズホルダーを導入
・型崩れしないサンダルなどを、箱などに立ててしまう
・コの字ラックを導入、棚板を増やす

 いずれのグッズも、量をさばけるメリットが魅力的な半面、出し入れにひと手間増えるデメリットがついてきます。週に何度も履く靴に使うと「戻すのがめんどくさい」と感じるようになり、リバウンドの危険大。オフシーズンの季節アイテムやオフシーズンの靴に使うのがおすすめです。オンシーズン靴であっても、出番がかなり少ないものであれば、問題ないでしょう。

例:「しまう場所自体を増設できる便利収納」
・置き型の靴スタンド
・天井つっぱり型の靴スタンド
・一足ずつ納められる靴ケース
・マグネット式のキーケース
・マグネット式のマスクスタンド
・マグネット式の傘立て
・マグネット式のちょい置きラック

 靴の量が多く玄関収納だけでは手狭なとき、また、脱いだ靴をしばらく休ませておく場所が別に欲しいときには、こうしたグッズで置き場所自体を増やす方法もひとつです。設置するのは玄関でも、玄関に近い納戸や別の収納でも良いでしょう。ただし、オープンタイプの場合、脱いだ靴の臭いが気になるケースもあるようなので、注意してくださいね。

 お出かけステーション化を考える人は、玄関扉をマグネット式収納でアレンジするのもひとつの方法です。