都内一等地には1戸で数十億円もする超高級マンションが次々と建っている。渋谷しかりだ。しかし、横並びで飛ぶように売れるわけではない。買い手がつかないままガラ空き状態のものも存在する。そうした物件にはある共通点があった。特集『五輪後の不動産・マンション』(全12回)の#11では、超高級住宅市場の内実に迫る。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
渋谷の高級住宅で
ガラ空き物件
コロナ禍の影響を受けて不動産市場は明暗が分かれている。ホテルやオフィス、都心の商業用ビルが逆風を受けた。対して住宅は需要も投資も総じて見れば崩れなかった。もっとも都心の好立地にあるといった良物件においての話ではある。
そんな好立地物件においても、超高級価格帯で明暗が分かれた。
好立地の代表ともいえる渋谷で買い手がつかないまま、異例のガラ空き状態の物件が存在している。