五輪後の不動産・マンション#8Photo:PIXTA

駅前にそびえ立つタワーマンションは都会を象徴する風景となっているが、今それが地方にも飛び火している。特集『五輪後の不動産・マンション』(全12回)の#8では、平均坪単価に基づく価格騰落率ランキングから、地方の主要都市を中心にエリアや物件ごとの格差に迫る。(ダイヤモンド編集部 大根田康介)

武蔵小山駅前に
三大財閥タワマン集結

 東京都品川区にある東急電鉄目黒線の武蔵小山駅。ここから徒歩1分の場所に三井不動産と住友不動産、そしていずれは三菱地所も加わって財閥系三大デベロッパーのタワーマンションが並び立つ。

 三井不動産の「パークシティ武蔵小山ザタワー」は2020年1月、住友不動産の「シティタワー武蔵小山」(いずれも地上41階)は今年4月にそれぞれ建築された。三菱地所も隣接地にタワマンを建設する予定がある。

 こうした駅前再開発によるタワマン建設は首都圏ではすっかりおなじみだが、実は首都圏の外、地方都市にも飛び火している。一方で取り残されるように駅前タワマンが全くない都市もある。

 駅前タワマン新築予定棟数の都道府県ランキングで全国各地のタワマン浸透度を比較するとともに、1都3県、地方8都市349物件の中古タワマンの価格騰落率をランキングにして各エリア内の物件に生まれる格差を明らかにした。