ネコ好きの住職が真心を込めて描く、
味わい深い御朱印が楽しい!

駐車場の案内表示にも遊び心いっぱいのネコの絵が駐車場の案内表示にも遊び心いっぱいのネコの絵が

「この頃は参拝者さんが愛猫の写真をお持ちになって、御朱印を書いて欲しいと頼まれることもありますので、そういうリクエストもできるだけ対応しています」

 そう話してくれたのは、遠方からもネコ好きが訪れる石川県白山市「浄願寺」の住職です。

授与品のほかに手作りのぞうりや地域の特産品なども置かれています授与品のほかに手作りのぞうりや地域の特産品なども置かれています

 ネコ供養寺としての寺号は、鬧鬧山忍願寺(ニョウニョウニャンガンジ)。御本尊は、忍䓣陀佛(ニャンマンダブツ)。お寺には、ネコ好きの住職が描いた猫行者の絵をはじめとする作品が飾られ、愛猫家の心をわしづかみにしてくれます。

右上の「仁安」はやさしく、安らぎがあるという言葉。左下は鬧鬧山忍願寺の寺号印右上の「仁安」はやさしく、安らぎがあるという言葉。左下は鬧鬧山忍願寺の寺号印

 御朱印の墨書をよく見ると、ハネがネコの尻尾になっていたり、「仁安」と書いて、「ニャン」と読む印があったり、眺めているだけで宝探しをしているような気分に。住職によると猫行者の絵はなりゆきで生まれたものだそうですが、ダジャレの中にも仏の教えが込められているなど、味わい深い御朱印です。住職は法務などで不在のこともあるので、御朱印をいただきたいときは事前に電話で確認を。

「浄願寺」では春と秋のお彼岸後に「生類憐れみのお彼岸」と題して、ペットの供養祭を行っています。生類といっても、ほとんどがネコ祭りといえるもので、ネコ雑貨の店などが寺中に並ぶネコ好きにはたまらない一日です。

■浄願寺
・住所:石川県白山市美川南町ヌ170
・アクセス:JR北陸本線「美川駅」から徒歩10分
・拝観時間:10:00~12:00、13:00~16:00
・御朱印授与時間:10:00~12:00、13:00~16:00(電話で要事前確認)