保険会社は社会でどのような
役割と存在になっていきたいのか
――今年度から生命保険業界でも、ESG投資が話題になっています。海外に比べて日本ではなかなかESGの考え方が進まなかったように思いますが、どのようにご覧になっていますか。
確かに、これまで日本ではESG投資について盛り上がっていなかったと思いますが、今では大きく変わってきていると思います。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が機関投資家としてESG投資に積極的に取り組んでいること。また、いわゆる海外の「もの言う株主」、アクティブな投資家が環境やガバナンス、雇用環境などを含めたESGの「S(Social)」である、社会的責任を果たしている企業への投資を引っ張ってきたことが、日本におけるESG投資の流れを変えてきていると思います。
また、地球環境についての懸念が大きくなっていることも、流れを変えることに大きく影響しているのではないでしょうか。
私たちアクサの本拠地である欧州では、持続可能性について早くから注目していました。私たちは欧州系企業として、ESG投資を積極的に行っていくということを明確にしています。