米自動車大手フォード・モーターは、顧客に納車まで6~8週間待たせる戦略へとかじを切った。  従来のように、顧客がディーラーにある在庫の中から選ぶのではなく、ネット経由で工場に直接注文し、納車まで待ってもらう販売手法を浸透させる構えだ。  フォード幹部は個人向け販売について、顧客がネットで仕様を決めて注文しディーラーで受け取る「受注生産モデル」へと変更することで、同社とディーラー双方の在庫コストを減らせると話す。また顧客の好みにより合致したクルマを提供できる一方で、値引きにつながる売れ残り車種の排除も可能になるとみている。