ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は6月16日に開かれたジョー・バイデン米大統領との首脳会談で、中央アジア諸国での米軍のいかなる役割にも反対する姿勢を示していた。米露の政府高官が明らかにした。米軍のアフガニスタン撤退後に新たなテロの脅威に対処するという、米国の計画に障害が立ちはだかっている。米露首脳間のこうしたやりとりは、これまで報じられていなかった。内陸のアフガニスタンに隣接する国々に無人機やテロ対策部隊を配備するというバイデン政権の目算が狂った格好だ。アフガニスタンの政府と軍が崩壊したことで、問題はさらに深刻化している。米政府の元・現高官らは両首脳のやりとりについて、アフガニスタンの混乱を巡り米国の新大統領との協力関係を拡大するより、中央アジアを勢力圏として維持しようとするロシアの意志が強いことを示していると指摘する。
米軍の中央アジア配備、プーチン氏が反対していた
6月の首脳会談でバイデン氏に強調、アフガン撤退後の目算狂う米軍
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