わが子にピッタリ!塾・予備校&家庭教師・オンライン教材選び#20

大学受験はその先のキャリアへ進むための過程でしかないが、大学合格をゴールに据えてしまい失敗するケースは少なくない。特集『わが子にピッタリ!塾・予備校&家庭教師・オンライン教材選び』(全22回)の#20では、自らも東京大学卒で精神科医の和田秀樹氏が「東大生には2種類いる」として、社会で通用しない東大生と予備校の関係性を説く。(聞き手/ダイヤモンド編集部 塙 花梨)

大人の言いなりで勉強してきた子は
学歴が高くても社会で役に立たない!

――ご自身も東京大学卒で、これまで大学受験の学習法を説いてきた和田さんから見て、今の東大生をどう見ていますか。

 私は「東大生は2種類しかいない」と考えています。小さい頃から親や塾・予備校講師を含めた教師の言いなりで勉強してきた人と、自分なりに勉強法を工夫して入ってきた人です。

 同じ東大生でも、この両者は全く違う。社会に出てから、活躍できない東大生は全て。前者です。

――両者の違いは、具体的にどこにあるのでしょうか。

 詰め込み型の教育をされたかどうかですね。塾・予備校によっては、ど根性スタイルで詰め込むだけ詰め込もうとするところもありますが、子どものうちから“自分の頭で考える”力を鍛えないといけません。

――今年から、従来のセンター試験に代わり、思考力・表現力・判断力が問われる大学入学共通テストが始まりました。この改定で受験勉強は変わるのでしょうか。

 一切変わりません。むしろ、共通テストは(その意図・目的とは)逆効果ですね。