学校でも活用され中高生の勉強に定着している「スタディサプリ」や、幼児から小学生までの家庭学習を支える「スマイルゼミ」――。近年、スマホやタブレットを使ったICT学習教材の台頭が著しい。そこで、特集『わが子にピッタリ!塾・予備校&家庭教師・オンライン教材選び』(全22回)の#14では、このほか、多くの大手塾で使われているAI教材「atama+」なども含め、コスパに優れる最新のICT学習教材を徹底比較する。今やこの手のアプリだけで東大や京大に合格する生徒が登場する時代なのだ。(ダイヤモンド編集部 塙 花梨)
スマホやタブレット教材が激増!
東大&京大に合格できる時代に
2017年と翌18年に改定された学習指導要領では、「情報活用能力」が言語能力などと同様に学習の基盤と位置付けられ、小学校段階でのプログラミング教育を必修化するなど、ICTを活用した教育が国家レベルで進められている。
同時に塾・予備校業界でもAIツールやICT教材を使った学習が取り入れられ、今まさに急激に進化している最中だ。例えば駿台予備学校では、高卒クラスの生徒全員にタブレットを支給し、その中に学習コンテンツや講師との連絡ツールも全て入っている。時間割の中に講師のコーチング付きでICT教材に取り組む演習時間を組み込み、独自開発したツールも駆使してデジタル化を進めている。
そこで、幼児から小学校低学年までの家庭学習を支えるタブレット教材「スマイルゼミ」、現在全国3000校もの高校で使用されている学習アプリ「スタディサプリ」、そして駿台をはじめ大手学習塾の3割以上が導入している学習塾向けAI教材「atama+」という、ICT教材で代表的な3社の戦略や方針を一挙に紹介する。また、すぐに導入できる学習塾向けの「最新ICTツール一覧表」も併せて掲載している。