前回の総裁選敗北を経て
生まれ変わった岸田文雄氏

 エントリーNo.1、岸田文雄氏。

 やってきました切り込み隊長の岸田文雄氏。前回の総裁選では菅氏に完敗した氏ですが、今回は男を見せました。泣く子も黙る二階幹事長を追い込んだのは、紛れもなく岸田氏です。そこからドミノのように菅首相を不出馬に追い込んだのです。

 弱気、歯切れが悪い、お人よしと言われてきた岸田氏ではなく、新しく生まれ変わったかのような気がするのは私だけでしょうか。

 総裁選で敗戦してから練りに練ってきた政策集を見ても一味違います。ご自身が大きく変わられたことと、恐らくは前回とブレーンが変わったのか、若返ったのでしょう。

 いずれにせよ、最初に名乗りを上げた勇気ある候補者です。しかし、そのことにより、党内では怒髪天を衝くごとく「岸田憎し」と鼻息を荒くしている人たちがいます。

「泣く子も黙る」どころか、黙った後にやっぱり怖すぎてさらに号泣してしまうほどの迫力を全身から出しているのが二階派です。「絶対に岸田だけは許さん!」と武闘派の皆様が息巻いているそうです。怖い怖い。

 岸田氏の立候補表明以降、二階派が保っている静寂もまた不気味です。総裁選の決着がつくまでにこのまま何もないわけがないと私は思います。

女性初の首相を目指す
高市早苗氏の2つの問題

 エントリーNo.2、高市早苗氏。

 アベノミクスを継承し、女性初の首相を目指すのはこの人。また、政治思想もバリバリの保守。皇室の男系護持。自民党を支持するライトウイングの層からの圧倒的な支持を集めています。

 総務相も長く務めてこられた確かな実績もあり、安定の答弁力も魅力的です。菅政権では首相の発信力に批判が集まりましたが、高市氏についてはご自身の言葉でも発信することができるので期待が持てるところです。

 ただ、問題はあります。