まずは党員票です。現時点では他の候補と比較して、まだ支持を得られていないようです。大きく差がついているといっても良いでしょう。

 さらに、安倍前首相に推薦をお願いしてきましたが、頼みの綱である安倍派(厳密には細田派)は一枚岩で高市氏を応援するというわけにはいきません。というのも氏は派閥を早い段階で抜けているからです。

 小さな例ですが、小さすぎる例でもない一例をご紹介すると、派閥には所属をしているとパーティー券をさばくノルマが課せられます。最初は50枚くらいからスタートするのですが、当選回数が重なってくると重鎮のノルマ枚数は1000枚になるそうです。1枚2万円ですから、2000万円のノルマです。

 こういうノルマを果たさずに出ていって、安倍氏と近いから派閥を挙げて応援してくださいよ、といっても安倍派の幹部も面白くありません。

 例えばこういうことからも議員票を頼みの綱の安倍派からもすんなりと集めることができるわけではないのです。今後、他派閥からどれくらいの議員票が集まってくるのかが大きな鍵となります。

人気トップの河野太郎氏に
潜む3つの敵とは

 エントリーNo.3、河野太郎氏。

 圧倒的な国民の人気を誇る河野氏。Twitterを駆使して若者からも支持を集めています。歯切れも良く、時に外国に対しても毅然とした態度で臨む氏を頼もしいと思っている方も多いのではないでしょうか。

 同じ神奈川県選出でもあり、部下でもありましたので、菅首相も河野氏を応援してくれることになります。さらに弟分的存在である小泉進次郎環境相も支援に回ることは間違いないです。

 その上、ここにきて国民的人気のある石破茂氏も援軍として参戦。こうなったら人気者トリオがここに誕生し、3ショットを撮ってみたら「河野首相、石破幹事長、小泉官房長官」を夢見たくなる国民は多いことでしょう。