13年で1000万円が1500万円に!金融のプロが実践した「たった1つのルール」Photo:PIXTA

資産形成に向けて、これまで投資を積極的に行ってこなかった人が、つみたてNISAやiDeCoなどの制度を利用して投資を始めるケースが増えている。その鉄則といえば、「長期・分散・積立投資」。北村慶氏の著書『金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論』(朝日新聞出版)から抜粋・再編集し、金融のプロも実践した、無理なく投資を始める上で大事にしたいルールについて解説する。

金融のプロが明かす
「長期・分散・積立投資」のルールとは?

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による経済の先行き不透明感から大きく値を下げた世界の主要株式市場は、その後上昇に転じ、2021年6月時点でアメリカ市場は史上最高値を更新し、日経平均株価も3万円を超え、31年ぶりの高値をつけています。

 こうした状況下、読者の皆さんの中には、「将来に備えて資産運用を考えたい」「つみたてNISAやiDeCoなど、周りでも投資を始める人が増えてきたけど、何から始めて良いのか分からない」という方や、「老後のために投資を、と思っているけど、株式市場が市場最高水準にある中、この高値で始めて良いものか?」と迷っておられる方も多いかと思います。

 また、「過去に投資を行ったが、うまくいかなかった」という経験をお持ちの方や、「投資は手続きや管理が面倒だろうから」と二の足を踏んでいらっしゃる方もおられるでしょう。

 筆者は13年前、リーマンショック前の株高の時代から、『長期・分散・積立投資』を始めました。

 この投資法は、無理のない金額で、毎月、運用手数料(信託報酬と呼ばれます)の安い投資信託を積立型で購入していくだけの誰でもできるシンプルな投資法です。

 まとまった資金がなくてもできますし、投資に関する知識はほとんどいらず、実際の購入手続きも自動引き落としで手間いらずでできてしまいます。